【本当にあった珍客の話】 タクシードライバーのリアルエピソード「外さない話」 珍走日記1号車

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taxi

こんにちは

胃腸が虚弱なししまいmkです

今回から始まるタクシードライバーの

実体験を基にしたリアルレポート

おもしろ話というのはいつも

お客様が運んでくるのであります

最近街を走っていると思う

あなたも感じてるのでは

それは

大型のドラッグストアが

随分増えた事

スギ薬局から50メーター離れて

キリン堂があったり

そこから少し行くと

ココカラファインがあったり・・

そして最近のドラッグストアーは

本職の医薬品の他にも処方箋受付や

生活雑貨に食料品なども揃っており

ある意味最強なんじゃないかと思う

そんな事を考えながら

信号待ちでふと窓の外を見ると

こないだまで倉庫だった場所が取り壊され

工事が始まっている

その工事現場のフェンスには看板が

「スギ薬局この春OPEN!」

そんなにいらん!!

太陽が沈みだす時間

飲み屋街では赤ちょうちんが灯りだす

最近やっとコロナが落ち着き

夜の街が活気を取り戻しつつあった

時は深夜

駅のタクシー待機所にて客待ち

チラリとバックミラーを見ると

後方の暗闇より駆け寄って来る二つの影

お客様かな・・

ガシャリ

私は後部ドアを開ける

カップルのお客様が乗り込んできた

男性は40歳ぐらい

淡いベージュのシャツ

女性の方も40歳ぐらいの方で

赤っぽいトレーナーを着ている

季節は秋の始め頃

「どちらまで行かれますか?」

声をかけ後ろを振り向くと

女性の顔に目がいった・・・・・

女性はオレンジ色のタオルを折りたたんで

顔の下半分を抑えている

時間も時間 私は女性が酒に酔っていて

嘔吐おうとでもするんじゃないかと気になった

こういう時の嫌な予感はよく当たる・・

男性

「〇〇大学付属病院の夜間救急まで」

その病院はここから5キロ程離れた

郊外の付属病院である

「かしこまりました」

私は乗車ボタンを押しゆっくりと車を走らせる

時刻は23時40分

ー 賃走 ー




私は女性が気になり声をかける

「お連れの方ご気分でも悪いのですか?」

男性

「いや大丈夫です大丈夫です心配無いです なぁ」

とヘラヘラ笑いながら

女性へと声をかける男性

その時女性のお客様が

女性

「フゴ・・ フゴ・・」

ん!

なんだなんだ どうしたのだ!

フゴフゴて・・

私は一気に不安になる

「どうなされたのですか?」

再度・・声をかけた

男性

「まー なんといいますか えー」

ちょーー不安なんですけど

「ご気分が悪そうですけど」

男性

「いやいや体調は大丈夫なのですが」

「なんといいますか・・」

男性

「なぁ アハハ」

女性

「フゴ・・ フゴ・・」

なになになに!

変な汗がじわっとにじむ

男性

「それがですね」

それが・・・

男性

アゴが外れたみたいなんですよー」

「はははhh」

男性は少し笑いながら答える

「はははhh・・」

「あーーそうなんですかー」

「アゴですか  ん! ん!」

まてまてまてまて

 アゴ  

 ハ ズ レ タ 

アゴ がいーん

男性

「そーなんですよ 僕もビックリしましてねー」

「こんな事あるんですねー なぁ」

男性がしゃべりかける

女性

「グゴ・・グゴ・・」

外れた顎で男性へ答える

「・・・・・・・」

「そっ それは大変ですねー」

バックミラーを覗くと

顎の外れ女子は

相変わらずタオルで口元をおさえている

時刻はもうすぐ深夜0時

シ ン ヤ 

ア ゴ

・・・

ト テ モ キ ニ ナ ル

男性

「救急の病院てアゴ担当の医者いるのかなー」

「なぁ なぁ」

「私がアゴ科の○○です」

「みたいな~ ハハ」

何故君はそんなにもヘラヘラしている

女性が答える

女性

「グゴ・・グゴ・・・」

「・・・・・・」

男性

「そういえば明日銀行へ振り込みに行かなきゃ」

「なぁ 銀行開くの何時だっけ?」

「なぁ なぁ」

女性

「フゴフゴフゴ・・」

男性

「んっ? なんて?」

いやいやいや状況読めよ 今しゃべれんやろ

外れてるからね

車は深夜の街を抜け順調に病院へと向かう

あと2キロ程か・・

だめだ我慢しろ

しかし・・・

男性

「あのお笑いのコンビの片方」

「結婚したらしいぞ 知ってた?」

「アハハハ」

女性

「ぐぐぐぐうぅぅ」

男性

「ん なんて?」

女性

「ぶぐぐうぅぅ」

男性

「知ってた? え!・・あ ゴメンゴメン」

「顎外れてるんだった」

女性

「ハフハフ :うんうん」

君はバカなのか それとも天然か

なんだか良くわからない状況に

沸々ふつふつと笑いが

込み上げてくる

男性

「運転手さん!」

「もうすぐ着きますか?」

「あと数分で到着します」

男性

「よかったなーもう着くって なぁ」

「喜べ! アハハ」

・・・・・

女性

「ウ―ウー :うんうん」

もう いいって

到着

車は病院の敷地へと入り

時間外出入口へと滑りこむ

「お会計が2800円です」

男性

「わかりました えー あれ! 財布忘れた!」

「下駄箱の上だ きっと アハハ」

「お前お金だせる?」

女性

「ダフェフ・・・・」

もう いいって

料金を頂き後部座席のドアを開けた

ガシャリ

病院の救急のライトがぼんやり光っている

「ありがとうございました お大事に」

男性

「ありがとうございますーー」

女性

「ハㇶハホぅヒョハぃハㇷァー」

「・・・・・・・・・」

二人の影が

病院の時間外出入口へと消えていく

後部座席のドアを閉め

私は一つ大きく息を吐いた

運転日誌に記入

シフトをドライブに入れ

ゆっくりと病院を後にする

流れゆく深夜の街灯の明かりを横目に

先程のカップルを思い出す

思い返すほどに

口元の端が上がり

鼻の穴が膨らんでくる

ダメだ

ジワジワと笑いが込み上げる

それとタオルを外した女性の顔も

気になって仕方ない

私は考える

私の人生においていまだ

顎の外れた身近な女性を見た事がない

カップルが一緒にいて 顎が外れる状況って

しかも深夜・・・

まぁ何かの拍子に外れる事もあるだろう

大笑いして外れる事もあるだろうが

だがしかし!

だがしかし!

恋人同士・深夜・アゴ外れ)

色々な事を想像してしまい

なんだかニヤニヤが止まらない

そんな事を考えながら

ニヤニヤ帰路につくのであった

通行人から見ればかなりキモイ

神様

あの女性の顎が治りますように

もうアゴが外れませんように

そう願い深夜の街に滑り込む

ニヤニヤ顔はとまらない・・

そんなある秋の夜の出来事

アゴは大切に

アゴ

顎(あご、頷、英:jaw)は

それを持つ動物一般においては口の一部であって開閉して物を捕らえる機能を有する構造体をさす。

ウィキペディア

お付き合い有難うございました

~ししまいmk~

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ししまいmk

      関西在住
   大人男子ホテル勤務25年
    →Taxiドライバー★
   妻と娘4人の6人家族
   ホテルという業種を離れ
     家族の大切さ
    そして愛おしさを
      あらためて
    感じる日々である
     ではごゆるりと

一応 やってるよ
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