まいど!
運動不足を自覚していても
いっこうに動く気になれない
ししまいmkです
今回は関西弁
特に大阪弁にスポットを当てたレポート
大阪人というのは少し変な生き物で
関西弁というのを頑なに貫き通したがる
東北や九州の人が東京に住み始めると
比較的早く標準語に順応しますが
大阪人は標準語に染まる事を
自ら拒否する傾向があります
そんな大阪人が愛してやまない大阪弁は
かつて人・物・金が
行きかう商売の都市として
発展してきた歴史背景が大きく影響し
商人達のコミニケーションにとっては
かかせない高度な会話術である
ほな! 行こか~
好きやねん・sukiyanen
アクセントは「す」
愛情系
【好きやねん】
(好きです)
発音的には すっきゃねん
(使用例)
ウチ あんたの事 めっちゃ好っきゃねん
(私はあなたの事がとても好きです)
大阪弁だととてもキュートに聞こえますね
まいど・maido
アクセントは「い」!
取りあえず言っとけ系
【まいど】
(どうも)・(こんにちは)
(使用環境)
・なじみのお店に入る時
・知り合いに会った時
・商店がお客を出迎える時
など人と会ったら取りあえず言っとけ
ポイントは元気よく!
お~まいど!
いや~まいどまいど
まいどまいどまいど!
元々の語源は毎度(まいど)
ありがとうございますから来ている
おおきに・õkini
初めの「お」をのばす アクセントは「き」
感謝系
【おおきに】
(ありがとう)
(使用環境)
・感謝をする全てのシーン
・お客が商品を買ってくれた時
(この場合は【まいど】とセットにして)
(まいどおおきに)となる
シバキまわす・sibakimawasu
アクセントは「し」
喧嘩上等系
【シバキまわす】
同義語で
(シバくぞ・シバキたおす・シバキまくる)
叩く・殴る・ボコるの意
大阪人の喧嘩は
手よりも口が先に出る
(シバいたろか)と言っている時は
会話の返しの一種であり実際にはシバかない
また大阪には喧嘩の際 相手を震え上がらせる
最強の喧嘩上等句がある 2つご紹介
ケツの穴から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか💢
お前の頭スコーンと割ってストローで脳みそチューチュー吸うたろか!!
言ってる間にヤラれそう・・
なんぼ?・nannbo
アクセントは「ぼ」
質問系
【なんぼ?】
(いくら?)・(値段は?)
(使用例)
・これ なんぼ?
(これ いくら?)
・なんぼも行かんうちに
(いくらも行かないうちに)
・なんぼのもんじゃ💢
(どれほどのもんだ💢)
(それがどうした!)
ムズいね(難しいね)
しゃーない・shãnai
アクセントは「しゃ」
楽観的あきらめ系
【しゃーない】
(仕方がない)
(まっ いいか)
(苦渋の選択の前置詞)
(使用環境)
・遅刻やミスをした相手にかける
・2時間かけて行った蕎麦屋が
定休日だった時
・最後の奥の手を使う時
こないだ貸した本どうだった
落として水没した
え! あ!・・・・
しゃーないしゃーない
お風呂で読んでたから
しばいたろか💢
(ボコるよ)
ぼちぼち・bochibochi
アクセントは2個目の「ぼ」
ほどほど系
【ぼちぼち】
(ほどほど)
(そろそろ)
(無理しないで)
(使用環境)
なにわ商人の挨拶第一声は
「儲かりまっか(儲かってますか?)」
である
「ぼちぼち」はこの挨拶に対して
「ぼちぼちでんな」と答える
軽い挨拶のセットワード
この場合の「ぼちぼち」は
(良くも悪くもないよ)の意
また「ぼちぼち帰ろ」は
「そろそろ帰ろう」
他には焦っている相手に対し
「ぼちぼち行こうや」 これは
「自分のペースで行こうぜ」の意
しらんけど・shirankedo
アクセントは「しら」
責任回避系
【しらんけど】
(しらないけど)
(わたし わからない)
(使用環境)
・相手の質問に一通り答えた後
・自分の知っている事柄を説明した後
沖縄の海って綺麗なの?
とても綺麗やで
コバルトブルーで
夜は七色に光るらしいよ
しらんけど
この「しらんけど」はとても面白い
自分が知っている知識を相手に伝えるが
「間違っていても私には責任ないよ」
と釘を打つワード
ただこれは双方に対し悪い印象では無く
とてもポップである
大阪弁は
「儲かりまっか」「ぼちぼちでんな」
の様にセットで成り立つワードが多いが
この「しらんけど」もほとんどの場合
自分「しらんけど」
相手「しらんのかぁーい」
となるのである
ちゃうねん・chaunen
アクセントは「や」
言い訳系
【ちゃうねん】
(ちがうのよ)
(ちょっとまってまって)
(使用環境)
・遅刻の言い訳前の前置詞
・浮気がばれそうな時
待ち合わせに1時間遅れた場合
一般人は
「ごめーん 本当にごめん」となるが
大阪人の謝罪は後回し
怒り心頭の相手が怒鳴る0コンマ5秒前に
「ちゃうねん」を滑り込ます
これにより怒りの言葉を一瞬遮る事で
相手に「どうしたん?」(どうしたの?)
とさせるのである
後は永遠に言い訳
そして 最後に謝罪
この「ちゃうねん」から
言い訳を一気にまくし立てる時間を使い
徐々に相手の怒りを鎮める技
やっべ 1時間遅刻
💢💢コ
ちゃうねんちゃうねん
ちゃいまんねん
なにがちゃうの
それがさ
〇△×△×〇△×△×〇
もうええわ
ちなみに大阪人が使う遅刻の言い訳
金縛りで動けなかった
スパイに見張られて家を出れなかった
許したってーな・yurusitattêna
アクセントは「て」
第三者系
【許したってーな】
(許してあげて)
(もう許して)
(使用環境)
・喧嘩で相手の怒りが収まらない時
喧嘩している相手から直接
「もう許せよ」と言われても
「はぁ💢」となるが
もし第三者の仲介で
「もうそろそろ許してあげたら」
と言われると
引っ込みがつきやすくなるのではないだろうか
大阪人はこの心理を利用し仮想の第三者から
「もう許してあげて」と言われている様な
「許したってーな」というワードを使う
また同じような言葉で
「ゴメンやで」もある
なんでやねん・nandeyanen
アクセントは「で」
万能ツッコミ系
【なんでやねん】
(どういうこと)
(なぜなの)
(使用環境)
・ボケに対する時
・理由を聞く時
・麦茶と思って飲んだら麺つゆだった時
大阪においてのコミュニケーション文化とは
ボケとツッコミのコンビネーションである
またボケるという事は自分を恥ずかしめる事
だがあえてそれすることでツッコミが生まれ
相手との距離を縮め 周りも明るくする
これこそが大阪人のトークが面白いとされる
なにわ文化の真骨頂なのです
★ノーマル大阪
(ボケる→ツッコむ)
マヨネーズ取って
はいどうぞ(醤油を渡す)
ありがとうって
なんでやねん
★上級大阪
(ボケる→乗る→ツッコむ)
マヨネーズ取って
はいどうぞ(醬油)
そうそう最近のマヨは
黒いのが主流で
ツンとした香りでお刺身にも・・
って なんでやねん!
★プレミアム大阪
(ボケる→乗る→ツッコむ→ボケる)
はいどうぞ(醬油)
そうそう最近のマヨは
黒いのが主流で
ツンとした香りでお刺身にも・・
って なんでやねん!
どういう事!
どういう事やねん!
しょーゆー事
おそらく大阪以外で醤油を渡すと
「これ醤油だよ」となり はい!終了
これは「ボケ」に対する免疫が無い為の
ごく一般的な対応ではあるが
大阪人に言わせるとこれはいわゆる
【 ボケ 殺し 】であり
大罪なのであーる
まとめ
さて今回は大阪の方言について紹介しました
他の地方からすると
少しうるさくて
キツイ口調に感じるかもしれません
たしかに相手をディスる会話も多々あります
「こないだダイヤの指輪買ってん」
「何がダイヤじゃタイヤみたいな顔して」
ここで終わるとただの誹謗中傷だが
その後に
「誰がタイヤみたいな顔や!」
「うちの顔は10カラットや!」
とここまでがワンセットのトーク
関西以外の人が聞くと
何か揉めている様に聞こえますが
これは日常のじゃれ合いで
一種の決まった会話劇の様なもの
そして大阪人にとって大阪弁というのは
地域性とアイデンティティの象徴であり
そのテンポとユーモアの精神は
コミュニケーションにおいて
自然に人と人との距離を縮める
大阪文化そのものなのかもしれません
よろしければ 是非お試しください
なんでやねん!
使い方まちがってるタコ↑
ほな さいなら~
お付き合い有難うございました
~ししまいmk~
\ まいど!おおきに /