世界の闇の縮図①我々は知らなくてはいけないアフリカの事を(アフリカ編)

散文録

皆さんこんにちは ししまいmkです

只今この記事を書いているのは8月下旬

間もなく子供達の魔の夏休み

終わろうとしております

早よ 学校行けーー

さて今回は色々なニュースを見ている中で

こんな記事を目にしました

それは

「コバルトの闇」

「コンゴ民主共和国」

でございます。

お恥ずかしい話

私は世界の歴史や

貧困に苦しんんでいる国などの事を

ほとんど知らず

ニュース等でたまに目にし

「可哀そうだなー」

ぐらいにしか感じていませんでした

ですが何かの拍子にこの記事を見つけ

興味本位で本文に目を通していくと

読み進める程に

あまりにも闇深く、複雑で、重い内容であり

他の資料も調べるほどに

無力感に襲われた次第であります

学者でも知識人でも無い

ごく平凡な一般人の私が

取り扱っていい問題かどうか悩みましたが

この現実を知ってしまった以上

この様な問題を発信している方々の

隅っこに加わり

少しでも多くの人に伝わればと思い

記事にすることを決めた次第であります

またアフリカ史からコンゴ史までいっきに紹介するつもりでありましたが

それぞれが複雑、濃厚であるため

二部制に分けさせていただき

今回の記事は

「アフリカ史」

のご紹介とさせて頂きます

本題は

「同じ空の下で起こって来た事」

「現在起こっている事柄を知ってもらう」

を大切にしたものであり

データの間違い・知識不足

認識不足がございましたら

何卒ご容赦ください

それでは行ってみましょう

行こうかの

アフリカ大陸

漢字表記(阿弗利加)

人類誕生の大陸といわれる(所説あり)

地理的場所は

地中海を挟んでヨーロッパの南に位置し

南北およそ8000キロメートル

東西(広い所で)7400メートルもある

ユーラシア大陸に次ぐ巨大な大陸である

その面積は

地球上の陸地面積の20.4%を占め

人口は約14億人

世界人口比では14.7%である

大陸北部では

大陸面積の1/3を占めるサハラ砂漠があり

中央部赤道地帯では広大な熱帯雨林が広がる

かなりでかいね

アフリカは無数の少数民族少数国家が混在し

遥か昔より部族間の

侵略統合分離を繰り返してきた

15世紀からはヨーロッパ人の介入により

アフリカ大陸は

暗黒の時代

へと動き出したのである

現代では世界が近代化の道を進む中

相変わらず諸外国による介入が

水面下にて未だに続いています

また各地では

内戦や武装組織による酷い行いが頻発し

毎年想像を絶する数の難民を

生み出していまして

アフリカ全体としては未だに

平和と近代化には程遠い現状である

何故豊富な天然資源

鉱山資源があるのにも関わらず

アフリカは貧困から脱却できないのか

それはこのアフリカの黒い歴史が

原因であると言っても過言ではない

それではかなり簡潔ではありますが

アフリカの歴史を見ていきましょう

大航海時代

まず人類が初めに誕生した地が

アフリカ大陸と考えられ

人類の歴史が一番長い大陸と言われている

(所説有り)

ところがこのアフリカは

「歴史のない大陸」とも言われ

その理由としては

文字を持たない文化・資料が著しく少ない

などであるそうだ(エジプト以外)

先ほども記述しましたが

元々アフリカ各地には無数の民族が混在していて

各地域では小国家やコミュニティを形成し

部族間での争いや支配・分離を繰り返してきた

それまではあくまでも

アフリカ大陸内の問題であったが

15世紀から時代は動き出す

それは

ヨーロッパ各国による

「大航海時代」

の到来である

ポルトガルを始めヨーロッパの列強国が新大陸を求め海に出た

そうしてアフリカ大陸アメリカ大陸

西インド諸島(カリブ海の島々)

などを発見・上陸・交流が始まり

16世紀までは

ヨーロッパからは衣類などの加工品

アフリカからは金や象牙などの交易が友好的になされたが

徐々に力関係の差が開き始め

この辺りからアフリカの大地に

黒い雲がかかり始めたのだった

土地はそこに住む人の物なり

同時期にアメリカ大陸(南米)

西インド諸島に渡ったヨーロッパの人々は

現地の人々を支配し広大な大地にて

プランテーション(大規模農場)経営にのりだした

それによって作られた

砂糖や綿花・タバコ・コーヒーなどの産物を

本国に持ち帰ったところ飛ぶように売れたのである

しかしアメリカや西インド諸島においての

過酷強制労働殺害により

現地人労働力が不足してきた為

その補充として考え出されたのが

アフリカからの

黒人奴隷であった

ヨーロッパから工業品をアフリカに運び

それと引き換えに奴隷を買う

奴隷を船に乗せ

アメリカ大陸に行き農園での強制労働

取れた産物を本国(ヨーロッパ)へ運び

莫大な利益を上げる

これが世に言う

「三角貿易」

である

この三角貿易で

推定1200万人から2000万人

黒人奴隷が大西洋を渡ったとされる

その黒人奴隷たちは

全裸で鎖に繋がれ

剃毛され(毛を剃る事)

会社の焼き印を体に刻印され

船底にすし詰め状態に押し込まれた

40日から70日の航海の間不衛生極まりない状態の為

感染症などにかかる者も多数いたが

病気が分かると生きたまま船から投げ落とされたのである

またヨーロッパ各国による

アフリカでの黒人奴隷の獲得合戦も

激化の一途をたどる

奴隷を獲得するにあたってまず現地の一部族に工業品や銃などの武器と特権を与え

他の部族を支配させる

その見返りとして

支配した黒人奴隷を

ヨーロッパの商人に引き渡していた

アフリカ人が

同じアフリカの黒人を支配し商品とした

悲しい歴史である

そしてこの黒人奴隷貿易が約360年程続き

アフリカ内では白人による略奪や支配が横行し

大量の労働力が奴隷として失われたため各地域は徐々に弱体化したのである

またヨーロッパからの大量の工業品が氾濫し地場の工芸や産業は壊滅したのもあり

国としてほぼ機能していない状態まで追い込まれる

このアフリカの現状を

ヨーロッパの国々はこの様に言ったという

「アフリカは自立不可能な状態である」

誰のせいじゃ

ここまでがおおよその

「大航海時代」から始まる

「黒人奴隷貿易時代」

である

19世紀に入り

ヨーロッパは産業革命を迎え

資本主義の時代に入っていく

人権・人格を守ろう

野蛮な奴隷制度はやめよう

という風潮になってきた為

各国で黒人奴隷の廃止が相次ぎ

黒人奴隷制度は次第に終焉へと向かうが

これでアフリカに平穏が訪れる事は無かった

アフリカの悲運はまだ続く




アフリカ植民地時代

ヨーロッパ各国は黒人奴隷貿易が収まったものの

アフリカ大陸を手放したくはなかった

そこで奴隷に変わってヨーロッパが目を付けたのが

アフリカ大陸未開の地や

象牙、落花生、アブラヤシやヤシ油などの

アフリカ産の産物や資源である

これらを求めヨーロッパの各国が探検隊を送り込み

自国の領土として確立する為の

アフリカ大陸争奪戦が始まるのであった

またアフリカ中央部のコンゴは

あの悪名高いベルギー国王の

「レオポルド2世」によって私有地化となる

ベルギーの国土の何十倍もある広大なコンゴが

たった一人の人間の私有地となったのだ

(コンゴ民主共和国はまた別記事にていたします)

そして

ヨーロッパ列強国の

イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ポルトガル・スペイン・ベルギーの7か国で

アフリカ大陸の勝手な陣取り合戦が始まり

これが約半世紀ほど続くのである

アフリカのほぼ全土が

ヨーロッパの国々により植民地化した後も

当然各国の領土線では争いが絶えず

それに巻き込まれるのはアフリカの人々であった

秩序もルールも人権も無いこの陣取り合戦の末

「一定のルールと範囲を決めようじゃないか」

という事で

1884年ドイツにて

「ベルリン会議」

が始まり

ヨーロッパ7か国により

アフリカ不在のまま

アフリカ大陸は分割されたのである

これにより領土併合の通知手法や利害調整の義務化がなされるが

この後も領土をめぐり各国の衝突は収まるどころか

むしろ激化するのであった

またこのベルリン会議での

アフリカ分割において後世まで残る悪石

アフリカ大陸を緯度と経度を基に

ペンと定規にて分割した事である

元々アフリカには国境という概念が無い

あるのは部族、民族という

小国やコミュニティである

それらを完全に無視し白人達が

アフリカから遠く離れた

ベルリンの会議室に集まり

アフリカ大陸に線を引いたのだ

これにより各国境線付近では

同じ民族が分断され

違う国の国民となる事案が多数起きた

これが民族紛争の様な現在まで続いている

アフリカ問題においての

大きな原因の一つとなっている

アフリカ独立運動

第二次大戦後

アフリカ各地にて独立運動が活発になり

1960年前後の年一斉に独立を達成したのである

この1960年を

「アフリカの年」

という

これでやっとアフリカも

平和と発展の道へ進むはずなのだが

残念な事にそう簡単ではなかった

問題は多種にわたる

独立後も残る民族無視の国境線では

国境紛争・部族紛争が絶え間なく起き

独立はしたものの その社会基盤や経済基盤の脆弱

教育やインフラの遅れによる社会不安

気候変動による干ばつ・飢餓

内紛・独裁・軍事政権・政治汚職・諸外国の介入・近隣国の介入・武装勢力・資源争い

などなどの色々な問題が複雑に絡み合い

健全な民主化体制国家の設立や

維持を困難にしている

現在のアフリカ

2023年現在

アフリカは未だに色々な意味での貧困が続いている

2019年の国連調査によると

アフリカ全土での難民の数は2421万人と推定され

世界最大規模の多さである

またアフリカは

世界有数の天然資源や鉱山資源の宝庫であり

先進国のEV化やスマホ・パソコンなどの普及により

それらに不可欠なレアメタル(希少鉱物)の

争奪戦が激しさを増し

その利権を奪い合い

現地の武装勢力の衝突や暴力支配が絶えない

何故アフリカは貧困から脱却出来ないのか?

何故健全な民主化にならないのか?

国連や支援団体により毎年莫大な支援や援助があり

また豊富な資源があるのにも関わらず

争いが絶えないのか、貧困が無くならないのか

アフリカの

黒く悲しい歴史のトンネルに

出口はあるのか

とても複雑で痛ましい問題である

まさに世界の闇の縮図じゃの

50秒アフリカ問題

(大航海時代)

新大陸を探せーー!

インデアン発見 捕まえろ 働け!

黒人発見 奴隷にせよ!

新大陸は発見した我々のものであーる

何!インデアンを酷使しすぎて多数死亡

数が足らないだと!

労力ならいくらでもいるではないか

アフリカの黒人奴隷を連れて行け!

そうだ

おい村長!お前らに銃をやろう

それで隣村の黒人を脅し奴隷にせよ!

それを我々がいただこう

ウチの会社の焼き印を押せ!

ジュウ

船にギュウギュウに詰めて!

さあ出航だ!

なに!奴隷に病気の者がいるだと

今すぐ海へたたき落とせ!

ほら着いたぞ!

今日からここがお前ら家畜の住む場所だ

さあさあ働け!

さあさあ働け!

さぼると拷問だぞ

(産業革命)

なにー!人権派が奴隷制度は止めろだと!

人権を尊重しろだと

お前らが飲むコーヒーも

首の宝石も

午後のおやつの砂糖も

着飾った服の素材も

全て黒人奴隷が作った物だ!

勝手な奴らめ!

しかたない

奴隷貿易がダメなら

・・・・・

(アフリカ植民地時代)

そうだアフリカ自体をいただこう!

黒い奴らは下等である

だから我々文明人が

慈悲にて管理しなければならないのだ!

じゃあ私はココ

俺はココをいただこう

なに!じゃあ わたしはこの辺だ!

なんだ!そこはうちだ!

わらはこのへんでよいぞ

ちぇ 内陸しか空いてないのかよ!

あーだこーだ

あーだこーだ

えぇーーい

まとまらんわ!

みんな集まれ会議で決めよう

(ベルリン会議)

さぁ指導者の皆さんペンと定規はもちましたか?

それではフランスさんから

つづいてイギリスさんどうぞ

次!スペインさん

紙の上のアフリカ地図にラインが引かれていく

それではこれで決定いたしますよー

ルールは守りましょうねー

コラぁ この山は我らスペインの土地だぞ!

バカ言うなここは我がイタリア領である!

イザコザ

イザコザ

(アフリカ独立)

なに!

アフリカが独立したがっているだと!

生意気な!踏みつぶせ!

黒人(自由を取り戻せー)

黒人(独立だー!)

ちっ しかたがない

世間もうるさくなってきたし

解放してあげよう

われわれは優しいのである

やったぞー独立だぁー!

われわれは自由だー!

勇敢なる民衆達よ!

我々は長きに渡る搾取と屈辱の歴史を打ち破り

自由と国を取り戻したのである!

素晴らしい国を再建しようではないか!

さてと・・

ではこの国は私が首相となろうぞな

まずは奴隷となる部族を決めようぞ

従わないものは死刑である

あほかー

反乱だぁーー!!

独裁政権をぶっ潰せー

あの鉱石地帯を奪えー

銃を持てー

あれ!

まてよ!

・・・・・

平和ってなんだっけ?

失礼な部分

認識不足が有りましたら

申し訳ございません

事実はもっと複雑であり多様な問題がございますが

私なりに子供でもわかるように簡略化いたしました

そしてアフリカが歩んできた暗い歴史を

一人でも多く知ってもらい

現在にまで続くアフリカの問題

人間の愚かさ

普通に生活が送れている有難み

を考えるキッカケになればと

偉そうですが思った次第であります

また後日第2部といたしまして

本題の

「コンゴ民主共和国」

について書かせていただきます

記事が上がりましたら

よりしければご覧ください

それでは世界中の子供達の生きる未来が

出来るだけ平和でありますように。

お付き合い有難うございました

~ししまいmk~

\ 一番の悪は無関心である /

奴隷船の世界史 (岩波新書)

アフリカ史の意味 (世界史リブレット) 単行本

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ししまいmk

     関西在住
  大人男子ホテル勤務25年
   →Taxiドライバー★
  妻と娘4人の6人家族
  ホテルという業種を離れ
    家族の大切さ
   そして愛おしさを
     あらためて
   感じる日々である
    ではごゆるりと
  (一応ワインソムリエ)

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