タクシードライバーのリアルレポート「怖女」あなたに贈る笑いのgift珍走日記5号車

taxi

こんにちは

呪術廻戦の釘崎野薔薇が大好きな

ししまいmkです

我が家には妻と娘4人がいます 女計5人

日々この女5人と闘っている訳ですが

いかんせん多勢に無勢

いつもすぐ挙げられる様常に

白旗を右手に持ち生活しております

今回はそんな「女」を含む2つのストーリー

それでは

「珍走日記」

いってみよー

2023年の6月より大阪府下のタクシー事業者の

ほぼ全社にて運賃の改定がありました

わたくしの会社では以前は走行距離に合わせ

80円づつメーターが上がる

料金システムだったのですが

今回の料金改定をうけ

100円づつ上がる仕様に変わりました

この話は

その改定前の80円づつ上がる時のお話である

病院より

ある午前中〇〇病院よりタクシーの依頼が入り

お迎えにあがりました

病院玄関前のベンチには70歳ぐらいのお婆ちゃん

わたしは声をかける

「タクシーご依頼の小銭雅子様ですか?」

「そうですそうです 早かったわねー」

ガシャリと後部座席のドアを開ける

時計に目をやると 10:36分

ー 賃走 ー

行先は3キロ程離れたご自宅である

走り出してすぐ

小銭雅子様がバックを開けゴソゴソする気配がする

タクシーというものは運転席と後部座席の間に

お客様との金銭をやり取りする為の

小銭トレーを設置しており

そこにお客様が代金を置いたり

ドライバーがお釣りを置くなどのやり取りをします

しばらくしてふとかすかな金属音に気付いた

(チャリン・・)

音の元を探すと それは小銭トレー

そこに小銭雅子様が

500円玉1枚 100円玉1枚

50円玉1枚 10円玉3枚を

チャリリンっと置いたのだ!

料金メーターに目をやると

確かに初乗り600円から上がり

現在680円・・目的地まであと2.5キロほど

確かに今は680円だが・・・

はえーーよ!!雅子さん

すぐ740円になるね

そーなのよ そー

そんな事もお構いなしに小銭雅子様が

財布の小銭入れを探りジャラリジャラリ

音が気になる!

気にするほどに気になっていく

料金メーターは760円

雅子様はすかさず

100円1枚投入 10円2枚回収

チャリンチャリン

ジャラリジャラリ

ダメだ・・イライラする・・

料金メーターは840円

ジャラリジャラリ

チャリンチャリン

100円1枚 10円3枚投入 50円回収

小銭雅子さん あんた何なんだ!

まだ2キロ程もあるんですよ!

へきか!へきなのか!

音が気になる イライライライラ

メーターは920円!

100円投入!10円2枚回収

チャリンチャリン

ふと気づいてしまった・・

まさか・・・

その まさかである・・

上がる 上がる 上がるぞー

来たー

チン! メーター1000円!

はい!撤収ー!

小銭雅子様は小銭を回収し

千円札1枚をヒラリを置いた・・

そしておもむろに窓の外を眺める・・

遠くを見つめるその物憂げな眼差し

それ以降到着まで

ジャラリジャラリもチャリンチャリンも

聞こえなくなったのであります・・

小銭雅子様・・  あなた・・・

手が汚れるよ

料金は到着の少しまえに準備しよう そうでなければただただ手が汚れるだけなのであります




季節は初夏 夕暮れの薄闇の中

予約のお客様をお迎えに行く

乗車地は隣町のとあるコンビニ

到着するとコンビニの駐車場に一人の女性

その女性がタクシーの方へ駆け寄ってくる

「予約した恨飯ですー」

「おまたせいたしました どうぞー」

年は20代半ばぐらいか

大きなボストンバッグを持っている

髪は抑えめの金髪 丸メガネ

ロングのTシャツにショートパンツ

・・ちょっと可愛いな

キモイですよ

呪ヶ丘駅までお願いします」

「かしこまりました」

時計に目をやると 19:10分

ー 賃走 ー

走り出すなり

グイっと前シートまで身を乗り出してきた

近い・・

「ちょっと聞いてくれませんか運転手さん」

「はい なんでしょう」

「あのね彼氏が〇〇〇△△■■■でほんで△■■

だから△×××○○■■ってホントムカつくーでね

○○■■が頭にきて○○■■×△△

△××××○○■■ーーーーーーーーーーーー

■■○○■■刺す△△××〇○○■■!!!

でね△△!!##●●●■■!!*!!××

あぁぁぁーーー●●‘‘!!!!滅滅××■■がぁーー!!

恨飯さま 息継ぎしないと死にますよ・・

彼女の話をまとめるとこうだ

彼氏とは交際2年で彼氏の家に半同棲らしい

週に3~4日ほど彼氏の家で生活

あとの日は隣の県の実家という暮らしだそう

こないだ実家のお婆ちゃんが亡くなり

1週間ほど実家に帰り

久しぶりに彼氏の家に戻って来た時

どうも女を家に連れ込んでいた

形跡があったらしい

ちょうど彼氏は外出中電話にて問い詰めると

かなりしどろもどろで

「誰も連れ込んでいない」

だそうだ

その対応と部屋の痕跡で浮気を確信し

ブチギレて荷物をまとめ出てきたらしい

「それは大変でしたね」

それなりの言葉をかける

駅まであと10分ぐらいか・・

「それでね運転手さん」

「はい」

「家を出る時私やってやったんです」

「ほーどんな事を?」

「まず洗面所の鏡に真っ赤なリップでね」

「呪う」って

「鏡一面びっしり書いてやったんです」

「えっ!」

「それでね」

「はー」

「ソファーとベッドに持っている香水全部」

「ぶちまけてきたんです」

「・・・・・」

かなりのキレぐあいだな・・

「それとね運転手さん」

まだあるんかい

「玄関にサラダ油を一本全部撒いてやったの」

コ ワ イ・・

「んでね運転手さん」

も う ヤ メ テ

「ウンコして流さずにでてきてやった」

早く着け早く着け早く着け早く着

「それでねそれでねそ・・」

到着!

「1500円になります」

「あっもう着いちゃった」

「お話聞いてくれて有難うございました」

「あ~いえいえ」

変な返事をして恨飯様を見送った

大きなボストンバッグを持ち

駅のエレベーターにのる恨飯様を見ながら思う

女 は 怖 い

でもやりすぎだよ恨飯様・・

そんな初夏の出来事

浮気はダメよ

お付き合い有難うございました

ししまいmk

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ししまいmk

     関西在住
  大人男子ホテル勤務25年
   →Taxiドライバー★
  妻と娘4人の6人家族
  ホテルという業種を離れ
    家族の大切さ
   そして愛おしさを
     あらためて
   感じる日々である
    ではごゆるりと
  (一応ワインソムリエ)

一応 やってるよ
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