こんにちは
夏が近ずくとワクワクする
ししまいmkです
さて皆様
タクシーという職種は旅客運送でございまして
タクシードライバーというのは運送はもちろん
接客という要素も多く含んでいます
ですが大変失礼とは思いますが
おい!そこのオッサン!
と言いたくなる時もあるのです
休憩
タクシードライバーというのは
ちょいちょい車から降りて休憩を取らないと
体に悪いのである
いわゆる
エコノミー症候群のような症状になるからだ
そんな訳で
いつものコンビニの外で体をほぐす
横の喫煙所では
男性が二人何やら話している
年の頃なら二人共
40才を超えているぐらいか
オッサンの私が言うのもなんだが
横の二人もいいオッサンだ
その二人の会話が
別に聞くつもりはないが自然と耳に入ってくる
A: やっぱりGTだよな断然!
B: そうだな!なんだかんだいってもGTだよな
あーだのこーだの
GTを絶賛している・・
私も思うGTカーはかっこいいな・・
クレイジーケンバンドの歌にもあったよな
GTとは
「Grand Touring/グランド・ツーリング」の略であり
イタリア語では
「Gran Turismo/グラン・ツーリスモ」
元々は長距離を高速に移動できる高性能車をあらわす車のグレードである(かっこいい)
二人は相変わらず話し込んでいる
A: やっぱり色々なシリーズの中でGTが一番
B:そうだよなZよりもGTだよな!
(Z・・・そんなのあっただろうか)
A: ウーブの最終試験の最中にさ
(ウーブ? なんだそれ)
B: ピラフがまた見られたのが熱いよな
(ピラフ・・・)
(まさか・・)
A: シェンロンがな あーだこーだ
(もしかして)
B: 悟空って子供になってもやっぱ強いな!
(GTって・・)
ドラゴンボールGTかぁーい
そっちかぁーい
もしこれが吉本新喜劇なら
役者が全員コケる場面だ・・・
さて仕事仕事
冒険アドベンチャーにGo-!
*「ドラゴンボールGT」
ドラゴンボールZの最終話から5年後の世界を舞台としたオリジナルアニメ作品
誰? type A
ここは町の西の方にある
飲食店が数店並ぶ駅前の一角
その中の一軒「鶏マン」の前
そこそこ人気の焼き鳥屋だ
そこで依頼のお客様を待っていると
中から一人の男性が出てこられた
「ご予約の吉田様でしょうか?」
「吉田だ」
年の頃なら65歳くらいか・・
(結構酔っているようだ)
ガシャリ
後ろのドアを開ける
時計に目をやると時刻は23:00分
ー賃走ー
「ご乗車ありがとうございます」
「どちらまで?」
吉田様:
「え~ あ~」
「取り合えず真っ直ぐ行って」
でた~ とりあえず行ってと言うお客様は
あまり良い経験がない
吉田様:
「これどこのタクシー会社」
「〇〇タクシーでございます」
ーほら めんどくさいー
吉田様:
「それなら俺の家わかるよな」
「泥沼町の吉田 知ってるよな」
「スイマセン新人なもので・・」ウソ
吉田様ぁー
ーあ~めんどくさいー
吉田様:
「〇〇タクシーなら皆知ってるぞ」
「泥沼町の吉田やでヨシダ」
誰やねん!
心のなかでツッコむ
「すいません新人なもので」
「教えて頂いてもよろしいでしょうか」
吉田様:
「ったくほんと〇〇タクシー?」
「覚えとけよ!めんどくせーな」
「泥沼町の吉田やで」
え~と あの~
「スイマセンー」と謝りつつ
あっちだこっちだと説明をうけ
どうにか到着
約2キロメートル料金1400円
歩け!
「ご乗車ありがとうございました」
閑静な住宅街の端にある
古いアパート
その一室へと消えていく吉田様
ー覚えましたよ吉田様ー
夜の街 流れる街灯をしり目に考える
あのやり取りが無ければ
5分は早く着いた
もちろんお客様あっての商売であり
お客様は大切だが
お客様は神様では無い
それに私は無神論者である
そんなとある夜の出来事・・・
お付き合い有難うございました
~ししまいmk~
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