怖い話「鳥籠少女」汚れた魂は何処へ行くのか・・悲しき呪われた血脈

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horror

「鳥籠少女」

「おはよー 沙霧」

朝の教室

来ている生徒はまだまばらだ

「おはよう」沙霧が千波に答える

「ねぇねぇ紗霧」

「昨日の森町のニュース知ってる?」

「小井川の河原で男の人が死んでたんだって」

「し・か・も」

「カラカラに干からびて!」

「え!-知らないの」

「もー紗霧は家で何してんのよ」

「ネットでもその事ばかりだったのよ」

「あっそうだ2限終わりに」

「新校舎に1階の階段のとこ来てくんない」

「いい?じゃ またあとで」

午前 夏の日差しを受ける校舎

錆びかかったスピーカー

2限終わりのチャイム

空は青く

巨大な入道雲が積み重なり

狂いそうな程鳴り渡るセミの声

「もー遅いじゃない紗霧!」

「あのさーお願いがあるんだ」

「今月ピンチでさぁー」

また・・少し貸してくれない」

「ぜっったい来月返すから」

「お・ね・が・い」

上目づかいで

両手を合わせる

「いいの!いいんでしょ!」

「ほら何ぼーとしてんの」

「転校生のあなたの友達になってあげたのは誰?」

⛩⛩⛩

「ありがとー絶対返すからね」

錆びかかったスピーカ

6限の終わりを告げるチャイム

真っ青な空

相変わらず狂ったようなセミの声

帰り道によった店

「あの滝川(先生)ほんとムカつくよね」

「クソ陰キャはげ」

「てかさ このピザしなしなじゃん!」

「マジ ここイケてないよな!」

「もういらない」

「行こ!紗霧・・でさ」

両手を合わせる

「ゴメーン ここ支払い頼む紗霧」

「借りた分は別に使わなきゃいけないの」

ひぐらしの鳴き声

あたりは夕闇

昼と夜 交代の時間

歩く二人

「紗霧ー」

「あのさー健斗くんさー」

「ちょっとだけ付き合ったんだけど」

「なんか違うんだよねー」

「つまんないっていうか・・」

「もういらないかなーって」

「あっゴメンゴメン紗霧好きだったよね」

「健斗の事」

「何よその目」

「私達友達でしょ別にいいじゃん」

西の山に薄っすら夕日の残り火が覗き

神社の森がザワリザワリとゆれている

さっきまでジメリとしていた風が

ぞくりとするほどひんやりしてきた

「なんか急に寒くない?」

「さっきから耳鳴りがするし」

「・・・・・・」

「ところでさ紗霧」

「えーーとさ」

「前から気になってたんだけど」

「・・・・・・・・」

北の皆落山から一斉にカラスが飛び立つ

「なあに千波」

「いつも持っているその・・」

「鳥籠」なに

「周りのみんなも何も言わないし」

「気にする感じもないし・・」

「それに・・」

鳥いないし・・・・・

風がピタリと止んだ

何も聞こえない

セミの声も

道端にある祠の地蔵は

なぜか後ろを向いている

虚空を覗く様な

黒い瞳で千波を見つめ

「ねぇ千波」

「あなた痩せたわよね」

紗霧が低い声で千波に語る

「そうなのよ」

「まぁ勝手にダイエットっみたいで」

「いいかなーて」

「何キロ痩せた?」と紗霧

「・・・・・」

「にっ・20キロぐらい・・」

口の中でボソボソと答える

折れそうな腕・黒ずんだ皮膚・窪んだ眼

「いいじゃない それよりさ」

「そのカラの鳥籠何なのよ!」

「気持ち悪い!」

「何で空っぽの・・!」

「んっ・・!」

「なんかいるよ 何それ」

よく目を凝らすと鳥籠の中には

ボゥーと光る玉の様な物が数個浮いている

「何か・・浮いてる・・」

空気が一層冷え込み

後ろを向いた地蔵が

ギュっと目をつむる

「これはね千波」

「これはドス黒い魂のカケラ」

「もちろん千波のね」

なんの感情も無い表情で語る

紗霧が鳥籠の扉を開け

中に手を差し込み

玉の一つを転がす

「これはいつも私にたかっていた」

「お金の分」

ーシャンシャンー (神楽鈴の音)

横の玉に触る

「これは今までの嘘の分」

ーシャンシャンー

一番大きな玉に触れる

「これは健斗君の分」

ーシャンシャンシャンー

「何それ!キモイんだよお前!」

「糞暗いお前の友達すんのやめ・・」

そう言い終わらないうちに

千波の左眼から

薄暗く光る玉がジワリと浮き出てた

それがユラユラと

鳥籠にゆっくり吸い込まれていく

「アァァァガァー」

枯れた声で呻き

へたりと座り込んだ千波が

窪んだ眼で紗霧を見上げる

もう80歳ぐらいの老婆の様だ

「小井川の河原で死んでた男って」

「私の義理の父」

「お母さんと私に」

「色々酷い事をしていたの・・」

新しく鳥籠に入った玉を

手で転がしながら紗霧が語る

「千波・・」

「大丈夫」

「全て返してもらったからもういいのよ」

込み上げる恍惚を必死で押し殺す顔

「これからはずっと一緒」

そう語る紗霧の口から

異様に長い舌がジロリと這い出し

唇を一周

チロリと舐めた

「だって私達友達でしょ・」

「だからね 千波」

「ずーーーーーーーと一緒」

ザワリと風が森を抜ける

いつの間にか辺りにはセミの声

何事も無かった様に

正面を向いた祠の地蔵・・

⛩⛩⛩

中国地方のとある場所には昔から鳥籠の家系というものがあるらしく

周りの村人からは呪われた血筋として忌み嫌われてきた

その家系は代々母から娘へと鳥籠を受け継ぐ習わしがあり

受け継いだ娘は「鳥籠女」とりかごめとして

呪いを請け負う事を生業なりわいとしてきた

平成初期には村が限界集落となり村人は徐々に消え

今では完全な廃村である

その後この「鳥籠」の一族

何処に行ったかかは誰も知らない・・

⛩⛩⛩

フィクションかも

お付き合い有難うございました

~ししまいmk~

\ 信じるか信じないかはアナタ次第 /

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ししまいmk

      関西在住
   大人男子ホテル勤務25年
    →Taxiドライバー★
   妻と娘4人の6人家族
   ホテルという業種を離れ
     家族の大切さ
    そして愛おしさを
      あらためて
    感じる日々である
     ではごゆるりと

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