唐突ですが
「男ってホント馬鹿よね」
と思った事がある女性
多分大勢いますよね
逆に男性から見ると
女性の事が理解出来ない事も多々あり
この「理解出来ない現象」の原因というのは
男女の身体的違いは勿論の事
思考や行動などが
異星人ほど異なる生物だから
また生物としての染色体で見ると
女性は X X
男性は X Y
であり
男としての性を決定しているがこのY染色体
そして女性のXX染色体の特徴は
どちらかがダメージを受けても
同じX同士なので
片方が補い修復する性質があり
生物としてとても強い！
一方男性のXYではそれが出来ず
傷つくと
弱り
そして
終わる
またY染色体はX染色体に比べとても小さく
研究によると
長い年月の中で徐々に劣化しているという
これらを見ると男性という生き物は
女性の付属品的役割かもしれない
今回はそんな悲しき生き物
「男」を深掘るレポート
男とは強いのか？
論理的か？
傲慢か？
それともバカなのか？
その謎を
RPG（ロールプレイングゲーム）の
勇者と重ね探って行きましょう
ストーリー性のある世界にて
プレイヤーが演じるキャラクターが敵を倒し
お金や経験値を貯めたり
仲間達とも出会いながら
色々なイベントに挑み 謎を乗り越え
最終目標の為 冒険に繰り出すという
ジャンルのゲーム
ドラゴンクエストシリーズの第一作目
1986年5月27日
ファミリーコンピューター用のRPGとして
スクエアエニックス社から発売
ゲームデザイナーの堀井雄二を中心とし
モンスターデザインをあの
ドラゴンボール作者 鳥山 明が手掛ける
そしてこのゲームの発売により
日本中を熱狂の渦に巻き込み
特に男子諸君を
興奮と寝不足の日々に叩き落としたのであった
プロローグ
遥か遥か昔
人々がまだ妖精や神秘と共に生きていた時代
町には剣士や魔法使いが暮らし
外にはモンスターが闊歩する
そんな未知と謎が溢れた世界
「アレフガルド」
長らくアレフガルドは【光の玉】の力により
平和な時代が続いていた
しかしある時
黒雲をかき分け「闇の覇者・竜王」が現れ
ローラ姫を連れ去り
世界を暗黒へと染めていったのだ
そこでラダトーム王の名を受けた男
勇者・ロト
姫の奪還と世界に光を取り戻すべく
今 冒険の旅が始まる！
勇者 ワクワクする
興奮する勇者ロトは腰布一枚を纏い
こん棒一本を片手に
ラダトーム城を出発するのであった
我は勇者！
竜王を倒しローラ姫を救い出す！
さぁ首を洗って待っていろ竜王よ！
今助に行くぞ愛するローラ姫！
そして竜王を倒した暁には
俺は俺は ウヒョ ヒーロー確定である！
さらにローラ姫と結婚すれば行く行くは
ラダトームの王様になれるはず！
好きな剣も外車も買い放題
これはかなり美味しいい話 ウヒョウヒョ・・
まずは周辺の貧弱スライムを倒し
経験値とお金を貯めねば
さすがに武器がこん棒じゃ頼りない
第一 勇者らしくないのだ！
出たな！スライム！
くらえ こん棒！
おらぁ こん棒！こん棒
俺は勇者だーー！
勇者とは
まだ達成してない目標の
成功を想像して悦に浸る
そして勇者とは
【勇者】という言葉自体に酔いしれる
勇者 作戦を立てる
我は勇者！
なにぃ！ガライの町を抜け
虫の森を北東に二日行った先に
沼地の洞窟があり
そこに妖精の笛があるだと！
それがあれば
メルキドの町を守るゴーレムを眠らして
倒せるだと！
う～ん まずは
ガライの町で鎧を買い 仲間を集め
魔法系の仲間が欲しい・・
そして虫の森を通り
あっ！虫よけがいる！
虫よけを買うには
ビルコ村にある雑貨店に行かねばならない
む～ 金の剣も欲しい所だがそれを買うには
あーして こーして
そんでこうなって あーなって
む～ なんか 楽しい・・
勇者とは
ミッションの為に
作戦を組み立てるのが好きであり
そのうち本来の目的から外れ
「作戦を組み立てる事自体」が
目的になってしまいがちである
姫 ご立腹
ローラ姫が竜王にさらわれ竜王城に来てから
はや3カ月が経とうとしていた・・
マジキレそうなんだけど
勇者様 遅すぎじゃね
まぁ色々準備もあるのだろう
俺と闘うのだからな
何それ わかってないな
すぐ来て欲しかったの すぐに！
いやいや流石にこん棒と腰巻だけじゃ
無理だろよ
そんなの知らないわよ！
気持ちが大事なの気持ちが！
勇者も中々ツライ・・
さぁ 機嫌を直して
今日のおやつはシフォンケーキだよ
アㇻ 嬉しい
紅茶はレモンでお願いね
姫とは
細かい理屈など知らないのである
自分がさらわれたら
ナリフリ構わずにスグに来て欲しいのだ
論理よりも気持ちが大切
ただ勢いで助けにきても
負けたら怒る・・
勇者 浮つく
我は勇者！
さっきまでガライの町で仲間になった
踊り子の「マーニャ」と
ルイーダの酒場で吞んでいた
マーニャの特技は
踊りで相手モンスターを惑わし
隙をついて毒針で刺すという
中々恐ろしい特技である
そしてマーニャはやたらと
ボディタッチが多い！
さらに超絶セクシーである
不覚にも勘違いしてしまいそうだ
ローラ姫も勿論綺麗だが
まだ幼いじゃじゃ馬
それにひきかえ・・・
勇者様たくましいわー 素敵ー
もっと飲んで飲んで
あ～ ダメだダメだ
だが・・・
少しだけマーニャの部屋に行ってみようか
少しだけなら・・
いやダメだろ！
うるさい！少しだけ寝顔を見るだけだ
そ～と部屋の扉を開けて
さてどんな顔で寝ているのかな～
マーニャ～
えっ！
なんだなんだ
髭がうっすら生えてるやん！
見ましたね
声 太！
男かっ！
そう私は オ ト コ
明日あたり隙をみて毒針で●して
金品を奪う予定だったのに・・
仲間解消ー！
すんませんでしたー
勇者とは
異性からのボディタッチというものに
悲しいぐらいに弱すぎる生き物
勇者の人生というものにおいて
トラブルに巻き込まれない一番の方法は
女性という生き物と
一切関わらない事であるが
それが出来ないのが一番の問題である
勇者 狂う
我は勇者！
なにぃ！南の大地を抜けた先のさらに南
ビラの荒野に現れるという幻の湖の畔に
「はぐれメタルスライム」
が出没するだと！
「メタルスライム」といえば
倒せば5000ゴールド
さらにはぐれメタルだと
2万ゴールドは下らない・・
2万 2万 2万！
行かねばならぬ！
ガッツリ稼げば
その金で最高の装備品を買える・・・
ウヒョー
ー 二カ月後 ー
なんかやつれてない？
そうなんだわかるか？
死にそうな思いを何度もして
三日前にやっとこの幻の湖に辿りついたんだが
はぐれメタルを探すのに夢中で
三日間何も食っていない・・
死んじゃうよ
うるさい！
一匹2万だぜ！2万
ほらぁ ほらぁ出てこいよはぐれメタル！
ホラァホラァホラァ
あの～
何ではぐれメタルを狩るの？
そりゃレアだからだよ超レア！
超レア狩ってどうするの？
どうするもこうするも無いだろ！
超レアだから狩るんだよ！
で だな・・・
えー あー
何だっけ？
勇者とは
夢中になると周りが見えず
正常な判断が出来なくなる
さらに超レアにちびる程弱く
「超レア」自体が目的になり
本来の目的を見失いがち
姫 なじむ
そういえば姫
来週ココに来て
二回目のバースデーパーティーだな
盛大に行おうぞ
あ～もうここに来て二年か
勇者様・・
そんな人もいたよな～
なにかリクエストは？
あっパーティーまでに
美容院へ行きたいわ
わかった
有名美容師をさらってこよう
美味しいスイーツもお願いね
では
カリスマパティシエもさらってこよう
そういえば門番のキメラ君
何だか最近元気ないのよ
わかった今夜 呑みに誘ってみる
姫とは
自分の置かれた状況において
恐ろしい程の適応能力を発揮して
コミニティーを形成するのである
また遠くの愛より近くの信頼性を重要視する
勇者 迷走する
我は勇者！
竜王との決戦の日は近い
待っていろよローラ姫！
やっと行くんだね
だがその決戦の前に！
どうしても伝説の武器である
フェニックスの剣が欲しい
今の金の剣でも戦えるとは思うが
それより私の剣コレクションに
フェニックスの剣が加われば
コンプリートなのだ！
なので絶対に欲しいのである！
だがフェニックスの剣は
西の果ての孤島にそびえる
蓬莱山の山頂に建つ
「ダーマ神殿」にあるという
そして西の孤島に行くためには
海を渡る船と船舶免許が必要であり
さらに蓬莱山を登るクライミングの訓練と
登山用具も揃えなければ
どうせなら登山用具は[ mont-bell ]で揃えよう
ん～どうしても一年はかかりそう・・
だがしかたない
フェニックスの剣の為だ！
何故 船舶免許いるの？
そりゃ 海を渡り
蓬莱山に登る為じゃないか
何故 登るの？
そりゃ山頂のダーマ神殿に行くためさ
何故 ダーマ神殿に行くの？
そりゃダーマ神殿にある
フェニックスの剣を手に入れる為さ
フェニックスの剣を手に入れて
どうするの？
どうって・・
そりゃそれで私のコレクションが
コンプリートするからさ
フェニックスの剣で誰かを倒して
何かを救う為じゃないの？
いや・・コンプ リ・・
ちがう ちがう
そうフェニックスの剣で私は・・
え～
何だっけ？？
勇者とは
コレクション（収集）が大好きであり
コンプリートに執着する生き物である
また姫奪還という本来の目的の過程にて
その過程そのものが目的になってしまいがち
勇者 戸惑う
ー 竜王城 ー
我は勇者！
待たせたなローラ姫
安心せよすぐに救い出してやるぞ！
すぐって・・
もう三年経つんですけど
さぁ竜王！覚悟しろ
あの～どちら様で
このフェニックスの剣を食らいやがれ！
ジ ャ キ ー ン
ズ バ ー ン
グハッ
おのれ・・・
お前 誰だっ・・け
ドさりっ
地獄の閻魔に土下座しな
やはり手強い相手だった・・
弱くない？
こん棒でも勝てたんじゃ
ここ結構居心地よかったのに
しゃーないわね
勇者様これからは
二人で幸せに暮らしましょ
幸せに二人で暮らす・・
もう悪の魔王はいないのか
「幸せ」というのは
どういう作戦で組み立てるのだ
わからない・・
竜王より手強いかも・・
なにブツブツ言ってるの
さぁ愛のネバーランドへ！
あぁ・・勿論さ
さぁネバーランドへ！
だがローラ姫
たまには冒険に行っても・・
ダメ
勇者とは
何か大きな目的を達成すると
なんだか抜け殻の様になりがちである
また「幸せ」という形のない物に対し
論理的な組み立てを見つけられずに
結局 他の攻略法が存在する目的
例えば（仕事など）に行きたがる
こうして全世界を暗黒で支配しようとした竜王を
見事倒しローラ姫を救い出した勇者ロト
これにより再び世界に
光と平和が訪れたのであった
そして伝説の勇者となったロトは
めでたくローラ姫と結ばれ
末永く幸せに暮らしたかどうかは
また後日談にて・・
– ＧＡＭＥ ＣＬＥＡＲ –
エピローグ
「あなたー
今から私トルネコの授業参観に行きますねー
庭の水やりと
ゴミ捨てお願いねー」
俺勇者だぞ！
「はいはいわかったよ」
「じゃ行ってきまーす」
我は勇者！
勇者とはやるべき目的が必要である
そんな私を知り尽くしている妻は
私に目的をくれる
元勇者としての今の使命は
経営している剣屋の運営
庭の水やり
ゴミ出し
であり
家族を幸せにするという
形の無い曖昧な目的には
未だに攻略法は見つけられないが
それでもこの暮らしが悪くないのは
恐らく妻ローラが
この形の無いゲームの攻略法を
知っているからかもしれない
「は～竜王復活しないかな～なんてね・・」
元勇者とは
元勇者であるというプライドに
しがみつく
また元勇者は
何かしらのミッションが常に必要であり
それらをこなしてさえいれば
家庭は安泰と勘違いしがちである
そして元勇者とは
いつまでも冒険を夢見がちな生き物である
あとがき
かくゆう私も少年時代に
ドラゴンクエストにハマり倒した一人であり
取り憑かれた様に
睡眠と食事そして命を削り
のめり込んだあの頃を思い出します
さて今回の主役である勇者・ロト
ローラ姫から見れば理解不能の
バカ丸出し
たしかに男という生き物は
遠からずそういう生き物かもしれない
だがしかしこれは
男性 女性のどちらかが
優れているとか劣っているという話では無く
お互いに足りない部分を補う為に
男女の思考や特性・特徴が
分けられているのだと考える
誰が分けた？
神か！ しらん！
いずれにせよ男女が共に幸せを掴むには
お互いの理解や努力が必要となりますが
やはり宇宙の真理として
家庭においての司令官は
女性の方が安泰であることは
間 違 い な い
お付き合い有難うございました
～ししまいmk～
