「実際ホテルへの就職はどうなのか?!」光と闇 全てお話します

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散文録

こんにちは

元ブラックホテルマンの

ししまいmkです

今回はホテルへの就職にご興味のある方へ

「実際ホテルってどうなの?」

という問いに答えるべく

内部の実情と組織の分担について

ご紹介したいと思います

まずはこの名言から

ホスピタリティを

売りにする職業ほど

ストレスは

容赦なく降り注ぐ

それではどうぞ

結論から言いますと意外と人気です

毎年の人気職業ランキングでは

不人気とされる

飲食・サービスという業種ではありますが

幾つかの有名ホテルは

必ず何社かはランクインしています

例えば最近人気の

「星野リゾート」「アパホテル」

大手企業を母体とするホテル

(東急グループや阪急・阪神グループ)

またホテル御三家である

「ホテルオークラ」

「ホテルニューオオタニ」

「帝国ホテル」

その他は爆発的に増加した

ハイスペック外資系ホテル

などなど

これらのホテルは

一般的に門戸が広くどなたでもウエルカムな

「飲食・サービス・宿泊」という

カテゴリーではありますが

他の飲食業と比べると

やはりブランド力が有り

華やかなイメージで人気の職種です

中々に人気のホテル業界ですが

この人気の裏側には二つの要因があります

それは

受け入れの多さ

イメージの良さ

受け入れの多さ」に関しては

常に人手不足に悩む飲食業界と同じく

どこのホテルも

ほぼ人で不足と言っていいでしょう

不足といっても

経営に関する役職や管理職などは

首脳陣でガッチリ固められ

逆に溢れている状態

人手が足らないのは末端の動ける人員

そう「働き蟻」が足らないのです!

裏を返せばそれだけ離職率も高いう事

また「イメージが良い」

例えば1000人の学校があり

上位200人は優秀

自分の目指す企業や

専門分野を生かせる就職先を目指します

そして下位200人

この生徒達はほとんど学校へも来ず

遊んでばかり

就活もやる気がありません

さて残りの600人

このボリュームゾーンの生徒達は

頭は悪くないが良くも無い

やる気があったり無かったり

一流企業へ就職というのが

チラリと頭をかすめるが

「はい 無理無理」

となる

「なんか一般の営業職も嫌だな~」

となり

「おっ!飲食系だとわりと入りやすい!」

となり

「でも○○亭グループとか」

「鶏〇チェーンとかは無いな~」

となり

「ホテル・・・」

「なんかカッコ良くね!」

となる

赤子
赤子

決めつけ過ぎよ・・・

皆さんの思うホテルのイメージとは?

よくテレビコマーシャルなどで見る

フロントスタッフイメージが

強いんじゃないでしょうか

「いらっしゃいませ~」とほほ笑む

そう あのカウンターの人

ですが一口に「ホテル」と言っても

内部では様々な部署で成り立っています

各ホテルにより

部署名や括りなどは違ってきますが

大まかにご紹介

まずその一施設の頂点君臨するのが

総支配人(GM)

絶対君主 まさに王である

この総支配人をトップとして

各部署が配置される

管理

施設内の管理・総務・人事・経理・購買など

ホテル事業所として成り立つ為の

無くてはならない部署である

決してお客様の目には触れないが

ホテルの心臓部と言えるだろう

企画・広報部

こちらは管理部に属する事も多い部署

メディアや雑誌・ネットへの宣伝活動や

ホテル内でのイベントなどを取り仕切る

幅広い関連企業とのネットワークや

経験・知識を必要とする部署である

宿泊部

ホテルの顔とも言える部署

24時間体制でお客様から施設に対して

あらゆる質問を受ける為

館内全ての熟知が必要とされる

またドアマンやベルボーイ

コンシェルジュなどもこの部署に属す

営業部

こちらは主に

一般営業
(会食や会議・パーティなどあらゆる宴席)

ブライダル
(結婚式)

の二つに分けられる

それぞれが専門分野に特化したプロ集団

料飲部

こちらも二つに分けられる

レストランやカフェなどの部門と

宴会場での設営やサービスを行う

バンケット部門でである

最終的にお客様に対しての

実行部隊といえるだろう

恐らく【部】としては一番の大所帯

調理部

洋食・和食・中華・パティシエなど

それぞれの職人プロ集団

それらをまとめ上げるのが

総料理長

そしてだいたい総料理長は怖い

その他 委託

ご紹介した部署以外にも

ホテル内には様々な人達が働いている

「ルームキーパー」
館内や客室の清掃・リメイク

「館内設備室」
電気・空調・防災システムのプロ

「スチュワード」
食器類の洗浄や管理・振り分けなど

「造園会社」
館内の植物や造園などの管理

「食堂」
皆の元気の源

「チャペル集団」
結婚式になると
牧師を筆頭に現れるチャペル式のプロ集団

これらほとんどが

直営ではなく委託業者ですが

ホテルという一つの箱を支えている

大切な人達なのです




ホテルという職業において

避けては通れない大きな壁が2つある

一つは

「職場内での人間関係」

もう一つは

「厄介なお客」

この2つである

職場内の人間関係でいうと

これはどこの会社でもある問題

もちろん意地悪な人間や

厳しい人間と一緒の部署になる

あるいは上司・部下の関係なると

心身的にストレスを被りますが

ある程度 自分自身の接し方や対応などで

何とかなるといえば何とかなる問題

しかしカスタマーハラスメントというのは

まるでとつぜん降りかかる

天災といってもよいでしょう

そしてこれは接客業をする上では避けて通れない

なのであります

またこれらの「厄介なお客」は一般的に

単価の低い飲食業程

多くなる傾向があります

例えば「コンビニ」

例えば「ファストフード」

例えば「安い居酒屋系」

などなど

完全予約制の高級寿司店などでは

あまり怒鳴り散らすお客はいない

これはおそらく

それなりに裕福は人はそれなりの地位があり

社会的ステータスやモラルを

それなり・・・・に持っているからかも・・

それでは「ホテル」はどうだろう

結論から言うと他のサービス業に比べれば

「厄介な客」は少ないと言える

これは「ホテル」というある程度の敷居の高さ

高校生が

「今日は○○ホテルでディナーにしよう」

とはならない

ホテルを利用するお客の多くが

「余裕のある大人」であると考えると

カスタマーハラスメントも他と比べると

低いのではないでしょうか

だが!しかし

いるにはいる!

運悪くこの様なお客に当たると

ストレスが重く深くのしかかります

【あなた誰?系】

「俺○○市議会議員の友人なんだけど」

~ だ か ら ~

「緒方だけど あれっ 知らない?」

~しらん~

「ここの支配人は昔から知り合いなんだよ」

~アッそっ~

「私は株主だぞ!
支配人を呼べ支配人を!」

~ハイハイ~

などなど

え~と あなた誰ですか?

【弱者ハラスメント

「私足が悪いの家まで迎えに来てくれない」

~無理です~

「高齢者割引は無いの!高齢者なのよ!」

~うちではありません~

「高齢だから
朝食のレストランまで歩くのがつらいのよ
なので朝食を部屋まで持って来てくれない」

~頑張って歩きましょう~

「出来ないの!支配人呼んでちょーだい!」

【グルメハラスメント系】

「このステーキ少し火が入り過ぎてるから
ちょっとだけレアにして」

~ミディアムからレアには無理~

「勿論このクレソンは無農薬だよね」

~知りません~

「えっ これ和牛じゃないの!オージー!」

「じゃあワインもオーストラリア産で」

「えっ!無いの あり得ないな」

「肉とワインを合わせる常識じゃない」

~美味しんぼの海原雄山か~

「俺だれか知ってるの」

料理長よんで!料理長を!」

これらは実際にある

カスタマーハラスメントなのですが

ホテルという

ある程度

格のある施設だからこそ

集まってくる

悪い大人の例です

特徴としてはこんな方々

無駄にお金を持っている

無駄に地位がある

無駄に高齢でわがまま

無駄にグルメ

赤子
赤子

言い方!!

さすがにどこかのお寿司チェーン店の様な

醤油ペロペロや

直に生姜バクバクみたいな事はありません

この様な行為をする子達は

「悪い事」というのを

ある程度自覚しての悪ふざけ

逆にホテルなどでのクレーマーは

「私は正しい大人」と思い込んでいるので

より厄介になります

そして1つ言いたい

支配人も料理長も

この様な方達の

相手をするほど

暇ではありません

ホテルへの就職を希望する学生さんは

一定数はいるでしょう

ですが問題は

「私はホテルマンになる!」

という漠然とした

イメージの方が多いのではないでしょうか

前半で話しました様にホテルというのは

様々なセクションにより成り立っています

調理師以外は

どこの部署になるかはわかりませんし

部署間での移動もあります

恐らく初めは

「料飲部」か「宿泊部」からのスタート

そこから徐々にホテル全体のシステムを覚え

年月を経るとある程度の固定部署となります

ですので時に自分が描いていた

「ホテルマンのイメージ」と

かけ離れた職務に当たるやもしれませんが

まずはホテルという事業に慣れる事

どこの部署に配属されても

柔軟に知識と経験を積み上げて行く事が

重要かと思われます




まず良い所から述べましょう

いまや日本全国に展開するホテル事業

それぞれで働く従業員達は

自分の働くホテルブランドに

誇りとプライドを持って従事されている方が多い

これは

それだけやりがいが有る仕事だという事の

証明なのでしょう

だがホテル業界だけではないが

良い面もあれば悪い面もある

まず

賃金が他の業種に比べ安い

やはりホテルといえどサービス業

サービス業といえば

賃金が安いは定説である

とは言え生きては行けるぐらいはあるので

あとは役職を上げて行くしかない

特に外資系のホテルなどは成果主義

逆に成果がでないとシビアに査定されます

成果が見えにくい

企画や営業になれば

数字で成果が反映されますが

その他大多数が所属する

宿泊部やレストラン・宴会部などは

来たお客様に対して接客をするため

その成果はあまり見えにくい

それでもその大多数のスタッフのおかげで

ホテルが成り立っていると言っても

過言ではない

世間の休みはホテルの多忙

私が考えるに

これが一番のネックであると思われます

世間でいう

土日・祝日・盆・正月・ゴールデンウイーク

これらはホテル業にとっては稼ぎ時

まさにサービス業の宿命

独身の時はあまり気になりません

逆に平日の休みなので観光地などは

比較的空いているのがメリットと考える

だが家族を持ち子供なんて産まれると

家族の時間が他の一般家庭に比べると

圧倒的に少なくなります

なので

「ホテルマンの自負」

「賃金」

「時間」

「家族」

これらを合わせ

総合的に判断することをお勧めいたします

さて今回の「ホテルへの就職」

長年ホテル勤務をしてきました

私の答えとしては

「悪くはない」

そう・・良いとは言い切れないが

悪くはない

他の飲食業に比べ

「カスハラ」も少ないし

なんだかスマートな印象の「ホテル」

接客が好きな方にはピッタリだと思います

ただし

それ以外に

賃金や休日などもよく考慮をして

よい判断をして下さい

またどんな業種でも言える事ですが

始めはとにかく慣れる事が大事

慣れてくれば

必ず次のステップの扉が開きます

そうやって一枚づつ扉を開けながら

経験と知識を積み重ね

それが知らないうちに

自分の力となっているでしょう

近道なんてありませんのでご注意を

それではホテルマンを目指す全ての人へ

エールを送りまして

今回は結びと致します

お付き合い有難うございました

~ししまいmk~

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profile
ししまいmk

      関西在住
   大人男子ホテル勤務25年
    →Taxiドライバー★
   妻と娘4人の6人家族
   ホテルという業種を離れ
     家族の大切さ
    そして愛おしさを
      あらためて
    感じる日々である
     ではごゆるりと

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